インフラ再生へ人材育成講座 愛媛大 設計や診断学ぶ
地域のインフラ再生を担う人材を育成する「社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座」が26日、松山市文京町の愛媛大で始まった。県内の行政や民間企業の土木技術者ら24人が、座学やフィールドワークを通して構造物の劣化状態を診断する技術などを身に付ける。
同大の大学院理工学研究科と防災情報研究センターが主催。高度な知識を持つ総合技術者を育成しようと2013年度に始まり、4回目。12日間でインフラの基本的な考え方のほか、橋やトンネルといった構造物の設計や点検、診断の方法などを学ぶ。
26日は、適切な公共サービスを提供するためのマネジメントシステムについての講義があり、参加者は真剣に耳を傾けた。
講座終了後、筆記と面接試験の合格者は愛媛大の「四国社会基盤メンテナンスエキスパート(四国ME)」に認定される。同大は12月に国土交通省の資格認定に申請し、公的な資格として位置付ける予定。